かな半紙4級~1級は、俳句の課題になっています。
11月号課題 「吹きとばす石はあさまの野分かな」(芭蕉)
お手本も臨書も料紙に書かれているのですが、料紙の色合いが写真ではほとんどわかりませんね。
かなと変体仮名とで下のような構成になっています。変体仮名の部分を、字母の漢字で示します。
近代以前、仮名は今よりはるかに多く、同じことばを書くにも、どんな仮名を組み合わせるかは書く人それぞれの自由でした。
もし仮名が今のように原則として一音一字と決められていたなら、日本の書道はおよそ単調で味気ないものになっていたろうと思います。
変体仮名のおかげで、同じ日本語を書くにも実に多くの仮名の組み合わせが可能になります。豊かな書の世界を創ってくださったご先祖様に感謝です<(_ _)>
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谷蒼涯先生には大字のお手本も揮毫いただいています。大字でリズムや力の入れ具合、抜き具合などをしばらく学び、それから課題の小字の稽古に入っていきます。
これまで小字はつい指先の動きだけでチマチマ書きがちでしたが、大字で腕を大きく動かして書く稽古をするようになってから、小字もだんだん腕で書くようになり、それとともに線も元気になってきたような気がします(^_^)
それではまた(^^)/