引き続き、毛筆検定3級の実技問題をみていきます。
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実技
第五問 漢字かな交じり文
20字から30字の漢字かな交じり文を、半紙に三行で書くという問題です。漢字は行書、かなは連綿させないという注意事項があります。
解答例です。
上は楷書に近い書きぶりの行書ですが、別の解答例をみると――、
行書らしい行書で、それに合わせて仮名もやわらかい書きぶりになっているものもありました。
さて、これの稽古はどうしましょう。『書蒼』の毛筆部門にはぴったりの課題がないようです。ただ――、
これは実用書道(筆ペン)の五段以上の課題なのですが、この課題を毛筆で半紙に拡大臨書する、という稽古の仕方はありそうです。詩と実用文の違いはありますが、漢字かな交じりという点では同じですからね。
※ただ、3級では連綿は使えず粒書きにしなければなりませんけれども。
このくらいの文字数で稽古しておけば――、
左:2級 右:1級
2~1級の字数の多い問題にも対応できる力が養えそうです。
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第六問 掲示文
指定の文言を半紙に2行で書けという問題です。書体は楷書か――、
あるいは楷書に近い行書という指定です。
これは『書蒼』学生部の随意課題に、掲示文があります。
これは、私も一時は自習をしていたのですが、他にやることが多いからと自分に言い訳し、ずっとさぼっている課題です(汗)。毛筆検定を受けるためには勉強を再開しなければなりませんね(^_^;
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以上、毛筆検定3級の実技問題の内容をみてみました。
こうしてみていくと、『書蒼』だけで書写検定の実技問題用の勉強はほとんどできてしまいますね。すごい競書誌だわ~(^^)
理論問題の方は、硬筆検定の方とほぼ同じ内容のようですが、硬筆3級の理論問題は当ブログでこれまでふれてきませんでしたので、次回からみていきたいと思います。
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きょうの自運
硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。
それではまた(^^)/