行書の原理を探る 2 連続する縦線

きのうの復習から始めたいと思います(^_^)

復習テスト

赤の線に注目し、行書体の書き方として適当であると思う方に○をつけてください。

1. 三

02復習テスト1

(    )          (    )

2. 春

02復習テスト2

(    )          (    )

3. 二

02復習テスト3

(    )          (    )

4. 干

02復習テスト4

(    )          (    )

5. 手

02復習テスト5

(    )          (    )

6. 馬

02復習テスト6

(    )          (    )

7. 焦

02復習テスト7

(    )          (    )

正解は最後に掲載します。

◇◇◇

きょうは連続するタテ線の処理について、みていきます。

まず、タテ三本はこれですね。

201608行書の原理1

『楷・行・草 漢字筆順字典』(岡田崇花先生・編)より

おお、「三」同様、二本目と三本目がつながっていますね。システマティックでいいわぁ(^^)

これをちょっと見てください。

201608行書の原理2左は「三」の行書です。右は、「川」の行書を横に倒して反転させたものです。こうしてみると、同じ原理で書かれていることがよくわかりますね。

さて、タテ線の場合は四本が連続する漢字もありますよね。

201608行書の原理10

201608行書の原理9

三本目と四本目がつながっていたり、いなかったりです。ほかの複数の字典をみても、やはり同じ傾向です。原理としてはどうまとめればいいでしょうね?

しょうがないので、「川」だけ別にして、

原理3 「川」は二本目と三本目をつなぐ。

原理4 「川」以外では、三本以上のタテ線はつながないか、つなぐ場合は終わりの二本だけをつなぐ。

としておきます。めんどくさくてごめんなさいm(__)m

◇◇◇

では、二本だとどうなるでしょう。タテに二本線を書くだけの漢字はないので、連続する二本のタテ線を含む漢字、ということになりますが――、

201608行書の原理3

ふむ。つながっていませんね。もう少しみてみましょう。

201608行書の原理4

うん、つながらない。

201608行書の原理5

つながらな~い♪\(^o^)/

201608行書の原理6

筆ペンの方はつながっちゃいそうだけど、何とかセーフ!(^^)

201608行書の原理7

これもつながら……、いやいや、ついに筆ペンの方はつながってしまいました!(☉_☉) いや~ん!

うーむ。二本の連続するタテ線はつながない――ということで一件落着させたかったのですが、そうは問屋がおろしてくれませんでした。世の中、思いどおりにならないことも多いものです(^_^;

でもねー、筆脈はつながっているわけなので、筆の勢い次第では線がくっついちゃうことはありますよねえ(^^)

と、「運筆の勢いでついつながっちゃった説」(笑)で片付けられないかと画策していたのですが、ほかの字典をみていたら、こんなのが出てきてしまいました……(汗)

201608行書の原理8

『ペン字改定常用漢字の三体』(狩田巻山先生・著)

「倫」もほとんどつながりかけてるし、「輪」なんか遠慮なく思いきりつながってますがな(苦笑)

◇◇◇

連続する二本のタテ線――についても、残念ながらすっきりと原理を抽出することができませんでした。

ただ、複数の字典をみていくと、連続する二本のタテ線はつながずに書いている例が圧倒的に多いことは事実なので――、

原理5 連続する二本のタテ線は、原則としてつながずに書く。

こんな感じでどうでしょう。

「原則として」って便利な言葉だな(笑)

今回はこんなところで ε=ε=(〃´□`)ノ

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きょうの自運

20160810ペン自運「海」

硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。

201608松原遠く

『海』 作詞作曲:不詳

(2)

島山闇に著(しる)きあたり

漁火(いさりび)光り淡し

寄る波岸に緩くして

浦風軽(かろ)く沙子(いさご)吹く

見よ夜の海

見よ夜の海

「闇に著(しる)き」 暗闇の中にくっきりと浮かび上がる

「沙子(いさご)」 細かい石や砂

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復習テスト解答 1~7、すべて左側が( ○ )になります。

それではまた(^_^)/