書蒼27年10月号 漢字半紙

なかなかうまく書けず、ずいぶん書きました。

提出候補が最後に3枚のこりましたが、どれも一長一短でなかなか決めがたかったです。全体のバランスを見て、これがいちばんましかな、と思って提出することにしました。

201510山紫水明 提出分左:お手本 右:競書提出分

ツッコミどころはいろいろ(汗)。「山」のタテ線が長すぎる。「明」は大きすぎるのと、「月」の最初のヨコ線の右上がりがきつい――あとで写真で見るとアラがよく見えてきます(苦笑)

◇◇◇

投函した翌朝いちばんに背臨をしてみました。

201510山紫水明 手本と背臨1回目左:お手本  右:背臨1回目

「紫」の「糸」のタテ線からの左ハネ、また変な形になりました。「山」と「明」の問題はそのまま残っています。お手本のイメージがまだまだしっかり定着していません。この二点に特に注意して形臨、背臨をし、修正していきたいと思います。

◇◇◇

さて、先日の「明」に続き、「紫」もちょっと字典をみてみました。

201510書道字典 紫

『角川書道字典』

これも、今回のお手本の形がずらっと出てきました。古典作品では普通にみられる形なんですね。

上部の「此」もついでにみてみます。

201510書道字典 此

同じく『角川書道字典』から

お手本と同じ形がたくさん出てきました。

ところで、今回のお手本の形は現代日本では使われない?かというとさにあらず、こういう形で出てきます。

201510紫 行書『楷・行・草 漢字筆順字典』より

(岡田崇花先生・編著)

行書と書写体で、上の「此」が使われていますね。

◇◇◇

書写体というのは「標準的ではないが、一般に使われていた異体字」のことです。戦後しばらくまでは、こういう字体もけっこう使われていたようです。私が若い頃も、こういう字を書く大人たちがけっこう周囲にいたと思います。

201510紫の書写体いろいろな書写体

『楷行草 筆順・字体字典』 (江守賢治・編) より

書写体は、旧字体とともに硬筆書写検定の理論問題に出てきます。『硬筆書写検定1・2級 合格のポイント』によれば、1060字ほどになるようです。

2級では書写体を見てその楷書体を書く問題が、1級では活字を見てその書写体を書く問題が出ます。

201510書写体早覚え表

『ペン字精習 上』(狩田巻山・著)付録(三)より

これを見ると、どこかで見た覚えのある字もけっこうあります。「回」や「高」などの書写体は、今でもたまに見かけますね。

2級までは書写体も旧字体も読めればよいのですが、1級は書けなければなりません。一から覚えなけえばならない若い人にはなかなか大変なことだと思います。

それではまた(^^)/