「字の文法」を学ぶ

日本書蒼院に入門するまでに、私はいくつかの書道団体の体験教室に出てみました。

その団体の書きぶりというのは競書誌などを見ればわかるのですが、どんな教え方をするのか、もっと言えばどういうポリシーで教えているのか、そういうことは実際に授業に出てみないとなかなかわからないためです。

私が求めたのは、技術的な説明を、具体的な表現でしてくださる先生です。

曖昧模糊とした言い方で何をどうすればよいのかはっきり見えてこず、結局は自分で試行錯誤を繰り返してつかんでいくしかない――これでは、時間とお金を使って教室に通う価値を見いだせません。

言葉の組み立て方の規則を文法といいます。字にも、組み立て方の規則、つまり「字の文法」があるはずです。私は、「字の文法」を具体的に教えてくださる先生を探していました。

何人も先生がおられるところでは、体験教室だけでなく、月謝を払ってしばらく、いろいろな先生のクラスに通ってもみました。書道の技術論をしっかり伝えてくださる先生との出会いを期待して。

しかし、ピンとくるところはなかなか見つかりませんでした。

墨の濃淡もわからないコピー手本を配って、とにかく書けという。書いて先生に見せにいくと、何か言いながら朱を入れてくださるのですが、先生の言葉からは、具体的にどうすれば上手に書けるのかがほとんど見えてこない。そんな教室もありました。

ところが、日本書蒼院の教室は違っていました。

谷蒼涯先生の指導は非常に具体的です。語られるのはすべて具体的な「字の文法」です。精神論でぼやかしたもの言いや、上級者にしか理解できないような衒学的な語り方をされることはありません。

201509池袋教室

実は先生はもと薬剤師さんでした。つまり理系の方なんですね。ネットで先生のご経歴を知って「理系の方なら教え方が違うかも」と期待した部分もあります(^_^)

まさに期待どおりでした。無料の体験教室にお邪魔して、この教室であれば「字の文法」がしっかり学べる!と確信したのです。

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しかし同じ書蒼院で学んでいても、どの教室も遠くて通えない、自宅学習で競書参加するしかないという方もたくさんおられますよね。そういう方のために、ご存じの方も多いとは思うのですが、本を一冊、ご紹介します。

201510みるみる字がうまくなる本『知識ゼロからのみるみる字がうまくなる本』

(岡田崇花先生・著)

この本では、「字の文法」が具体的に詳しく解説されています。ちょっと内容を見てみます。

201510みるみる字がうまくなる本2201510みるみる字がうまくなる本3

競書課題に一所懸命取り組めば確実に腕は上がっていくでしょうが、同時にこういう本で体系的に「字の文法」を学んでいけば、上達のスピードはぐんと上がるのではないでしょうか。

教室が通える範囲になく、自宅学習中心にならざるを得ない、という方に、特に強くおすすめします。

それではまた(^^)/