自習 かな大字「あいうえ」

『書蒼』10月号の稽古と同時に、これまで習(倣)ってきたお手本の背臨(はいりん)に挑戦しています。

201509あいうえ(背臨)左:谷蒼涯先生に揮毫いただいたかなの手本 右:背臨

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「背臨」についてWikipediaにはこんな説明があります。

形臨  字形を真似することに重点を置いて書く。手本にできるだけ忠実に字形や用筆法だけを模倣し、もっぱら技術面の習得を図る。

背臨  手本を記憶した後、手本を見ないで記憶を頼りに書く。その書風を自分のものとして他の作品にも応用していく。

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先日の脳科学のお話の中に「記憶(新しいイメージの定着)のためには出力も大事」ということがありました。

形臨の方も、お手本をよく見て(脳に入力して)、書く(脳から出力する)わけですから、お手本のイメージは徐々に脳に定着していきます。

しかし、目の前にお手本があるのと、背臨での、いちどイメージを脳にしっかりしまいこんでその記憶のみを参照するのとでは、脳の作業量が格段に違うでしょう。

これはやってみると実感します。背臨では脳がより汗をかく感じです(^^; 脳でたくさん汗をかいた分、イメージの定着の度合いも強まるだろうと期待しています。

そこで、復習と実力チェックを兼ねて、習(倣)ったお手本をときどき背臨してみることにしました。

こんなふうにやってみました。

・お手本をもう一度よく見ながら、指を動かしてみる。目を閉じて頭の中で書いてみる。

・お手本を閉じて、記憶を頼りに書く。

やってみると、形臨を何度もくりかえしてきたお手本なのに、背臨ではなかなか上手く書けません。形臨の出来にはなかなか及びません。

201509古筆あいうえ(背臨)左:お手本 右:背臨

こちらは、古筆に基づいた形。お手本のイメージがまだしっかり脳に定着していないようです。「う」なんて全く別の字だし(汗)。

違っている部分はまたじっくり形臨をやる必要があるでしょう。そのままにしていると、誤ったイメージが定着してしまいかねません。

というわけで、まず形臨をしっかりやり、イメージがかなり定着したと思ったら背臨をしてみる、背臨で誤っているところを中心にまた形臨→背臨→形臨→と稽古を続けていく。

これで徐々にお手本と自分の字の距離は縮まってくるものと思われます。というか、そう期待しております(^^;

それではまた(^^)/