[硬筆書写検定]3 いろいろな横書き

硬筆書写検定について、3級の内容を中心にお伝えしています。

さて今さらですが、漢字は数千年、かなもざっと千年、ずっとタテに書かれてきました。当然、下へ下へと文字を続けていくときに書きやすく、かつ美しく見えるような結構(全体的な構成、組み立て)になっています。

そういう文字を西洋式に横に書こうというのですから、何か不具合が起こらないわけはなく……、

ひとつ実験をしてみます。

201508東間向合タテ

四つの漢字を縦書きしてみました。上の二つは、縦に長い線(で書きました)をもつ漢字、下の二つは横長、少し平べったい印象の漢字です。

1 まず、これらをそのまま横書きに置き換えてみます。

201508東間向合ヨコ1

こんな漢字。いや、感じ(^^;

どうでしょう。罫線にはさまれた状態で横書きすると、縦長の字と横長の字の背丈の差が、縦に書いたとき以上に感じられるのではないかと思います。

この例だとそんなに違和感がないかもしれませんが、長文になって背の高い字と低い字がランダムに並ぶと、ちょっと雑然とした印象を受けることもあると思います。

字粒の揃わないバラバラ感、デコボコ感がいやだという場合には、どちらかをどちらかに合わせて字粒を揃えようということになります。

2 横長の字の方に背伸びしてもらって、縦長の字に合わせてみます。

201508東間向合ヨコ2

う~ん。ちょっと強引に伸ばしすぎ?(笑)

少し違和感がありますが、ここまでやらずに「身長差を縮める」程度にすれば、見ているうちに慣れてきちゃうかな、という気もします。

3 次は、身長の高い方にちょっとかがんでもらうことにします。

201508東間向合ヨコ3

ん?これはけっこういい漢字?いや感じ?(くどい)

高さを完全に揃えるのは無理なので、「差を縮める」くらいにしてみました。2より自然な感じがしませんか?

というわけで、考え方はこう分かれます。

201508横書きの配置

黒は漢字、灰色はひらがなだと思ってください。

図の上の方が1、「縦書きのときに書く字をそのまま横書きする」やり方です。字粒は揃わないので図のような印象になるでしょう。

2はちょっと没にしておきます。このやり方もありうるし、絶対だめだとは思いませんが、こういう横書きはあまり見たことがないような気がします。

図の下の方が3、「タテ長の字の高さを少し抑えて、ヨコ長の字との身長差を縮める」やり方です。漢字は漢字、かなはかなで、まあまあ大きさを揃えて書くことができます。

どれが正しいということはなく、あくまで好みの問題だと思います。私は3のやり方になっています。横に書くときは自然にそうなります。ということは、それが私の好みなんでしょうね。

ここでは、一言で横書きと言ってもやり方は一つではないということ、体裁よくするために、縦書きのときとは字形を変えることがあるということ――を確認していただければ十分です。書いているうちに自然に自分のスタイルが決まってくると思います。

次回は私の横書き練習帳をご紹介します。それではまた(^^)/