自習 かな大字「ゆよらり」

かな大字の自習です。

今回は「ゆよらり」ですが、その前に、例によってそれ以前のひらがなをすべて背臨してみます。

201602かな「あ~や」復習

かな大字「あ~や」背臨

そこそこ書けるようになってきたかなと思えるものもいくつかはありますが、まだまだ……な字が多いですね(-_-)

子どもたちに教えようというなら、これら書写書道のかなは完全に身についていなければならないと思いますが……、いまだ道遠し……精進あるのみでございます~( ・ ᄇ•́ )و✧

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ということで、今回は「ゆよらり」です。

201602かな大字「ゆよらり」

左:お手本  中:形臨  右:背臨

うーむ。「よ」は最初のヨコ線をもっと右から書き始めないと全体が左寄りになってしまってダメですね。

それと背臨の「ゆ」と「ら」……、どっちも活字のイメージに引っ張られた形になっちゃってますねえ(^_^;

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次に、古筆に基づくかな書道の形です。

201602かな大字「ゆよらり」かな書道

左:お手本  中:形臨  右:背臨

こっちも「ゆ」「ら」が活字くさいぞっ(-_-)

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活字の呪縛

2月6日(土)、谷蒼涯先生の教室で、谷先生と、金泥で美しい般若心経を書かれた大先輩Gさんとおしゃべりしていて、こんなお話が出てきました。

――昔の子どもは大人たちの上手な手書き文字をみる機会も多かったろうが、今ではふだん見られるのは活字ばかりになってしまった。そのため活字にならったような手書き文字を書く人が増えた。大人になっても手書き文字の形を知らない人も少なくない。

以前、「おはなしで学ぶひらがな」で、私自身もペン習字をやるまでは活字のような「ん」を書いていた――ことをお伝えしました。私もその「手書き文字の形をよく知らない大人」のひとりなのでありました。

201511「ん」

手書きの「ん」は右の二つのように書かれるのが普通だと思いますが、50代でペン習字を始めるまで、私はずっと、いちばん左の活字くさい「ん」を書いていました。

ペン習字の課題で何気なくこの字を書いたところ、すぐに先生から朱を入れられました。手書きの「ん」は活字のそれとは違うということを、なんと50歳をすぎて初めて知ったのでした(汗)。

大人になって初めて習字をやるという場合、私もそうだったように、活字くさい書き方が身についてしまっている人も多いでしょうね。

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活字のイメージは習字上達の妨げになることがあると思います。

いま「美文字」という言葉が流行っていますが、活字のような字が書けるのがよいと思っている人もいるようです。当たり前ですが「美文字」とは「美しい手書き文字」のことであり、活字くさい字のことではありませんよね。

美しい手書き文字を書くためには、手書き文字の書き方のルールを知らねばなりません。「『字の文法』を学ぶ」でご紹介したような本で書き方を学ぶのがやはり早道でしょう。

また、仮名の場合は、字母を知り、書くときにそれを意識することが大切だともよく言われます。

もう一つ、字典を眺める習慣をつけるのもいいんじゃないかと私は思います。

かなの場合は「かな字典」ですね。

201602かな字典4種

字典は字を「調べる」ために使うだけではもったない気がします。特に目的意識なく、写真集をみるように眺めて時間をすごす、というのも楽しいと思います。

写真の『携帯かな字典』をパラパラとめくってみます。

「ゆ」の項です。

201602『携帯かな字典』「ゆ」の項

「由」が各時代の能筆の手を経てどのように「ゆ」になっていったか、かな字典ではその変遷をこうして一目で「眺める」ことができます。

こうしていろいろな手書きの仮名を眺めていると、活字のイメージは消えこそしないものの、少なくともその字の代表的なイメージではなくなってくると思います。活字の呪縛からいくらかでも逃れることができるような気がします(^^)

( ̄ー ̄)ゞ と、活字くさい「ゆ」を書いてるゴロー君が言ってます(笑)

みずの仮名

( ̄ー ̄)ゞ お、水野さん、ちょっぴりおひさしぶりでした。

それではまた~(^^)/