ペンで散らし書き 2 941 よのなかの

2016ブログ年賀状

ことしもよろしくお願いいたします

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硬筆書写検定1級の受験対策の一環で、ペンで和歌の散らし書きをする稽古を始めています。

毛筆の方で『高野切第三種』の臨書の勉強を始めていますので、こちらもそれに歩調を合わせて勉強していくつもりです。

今回は歌番号941を勉強します。読み方や歌の内容については「古筆をまなぶ 941」をご覧ください。

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原寸大に複写したものを切り貼りし、散らし書きのお手本を作っています。

201512古筆ペン 散らし書き941よのなかの手本

左上の( )の中の数字は、使われている変体仮名の数です。今回はちょっと多いですね。

の うき毛徒らきも 

つけくに ましるのは なみ多那りけり

まずはこのとおりの仮名遣いで臨書します。すべてセーラーのデスクペンで書いています。インクも同社の「極黒(きわぐろ)」です。

201512古筆ペン 散らし書き941よのなかの形臨1

第五問「自由作品」では、自分で鉛筆で枠を書くことになっています。寸法は自由です。とりあえずタテ17cm、ヨコ13cmの枠にしてみました。

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変体仮名を入れ替えて書いてみます。

201512古筆ペン 散らし書き941よのなかの形臨2

那可能 う支毛つらきも

くに つしるものは なみ多那けり

漢字かな交じりで書かれた出題文をみて自運しますが、文字遣いは替えてよく、変体仮名も自由にまぜてよいことになっています。これはそのための稽古です。

自分で書き入れる変体仮名もすべて『高野切第三種』に出てくる形にならっています。古筆学習の第一段階として、まずは『第三種』に出てくる形をしっかり身につけていきたいと思います。

読む方の勉強は他の古筆切でもします。

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背臨までやって勉強を一段落させますが、いきなり三十一文字(みそひともじ)すべての背臨は無理なので、部分ごとに形臨→背臨をくりかえす稽古をしばらくやっています。

手順はこんな感じです。

・ まず「よ能」だけをしばらく形臨します。

 たいてい連綿の切れ目までを一塊として稽古しています。

・ 形が頭に入ってきてそらで書けそうに思えたら、お手本を裏返して「よ能」を背臨してみます。

・ 書いたものをお手本と比べます。まあまあ書けていれば、次の「な可の」を同じ要領で形臨、背臨します。

・ 「な可の」もそこそこ書けるようになったら、最初からここまで、「よ能な可の」を背臨します。

・ 次に「うき毛」をやり、書けるようになったら、また頭から「よ能な可の うき毛」と背臨……

こんなふうに、ペンキをうすく何度も塗り重ねていくように稽古しています。一首まるごと背臨できるようになるまでに1~2時間、ときにはそれ以上の時間がかかります。二日がかりの稽古になることも(^^;

201512古筆ペン 散らし書き941よのなかの背臨

この歌は背臨までに計2時間ほど費やしたでしょうか。それでも、2行目の「徒らき」で、「ら」と「き」の連綿の形を間違えています。また、形や線の流れを思い出すのに必死で、構図にまで注意がいっておらず、最後の「なみ多那りけり」の配置がおかしいですね……。

脳から汗がふきだしそうな、なかなかしんどい稽古であります(^_^;

松岡修造1

熱い修造さんを見ると、元気が出ます(^o^)

それではまた(^^)/