[硬筆書写検定]8 3~2級 第六問 ヨコ書き掲示文

他会の競書誌でペン習字を独習している友人が来年1月の検定で3級を受けるというので、掲示文の練習にちょっとつきあってきました。

ひさしぶりに実際に書きながら、説明をしてきました。写真も撮ってきましたので、私なりの掲示文の書き方をご紹介したいと思います。

第六問の掲示文は――

201512検定掲示文 課題

――こんな課題を、B4大の用紙に油性マーカーで書かせる問題です。

以下、私が2級を受験したときのやり方をご紹介していきますが、ほかにもやり方はいろいろあると思います。あくまで一例としてご覧ください。

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201512検定掲示文00用具

用意するもの

B4コピー用紙

2Bくらいのやわらかい鉛筆

消しゴム

油性マーカー

直定規

大きい三角定規(あれば)

新聞紙(など、下に敷く紙)

直定規はB4用紙のタテの長さ以上(35cm~40cm)あるものが便利です。また、必須ではありませんが、大きな三角定規があると作業が早くなります。

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油性マーカーで薄い紙に書くのでインクが裏抜けします。必ず新聞紙など敷いて作業してくださいね。試験でも下敷き用の紙が配布されます。

鉛筆で割り付けをしていきます。あとで消すので、あまり筆圧をかけずに薄く書いておいてください。ここでは写真によく写るようにあえて強く書いています。

なお、鉛筆で割り付けはできますが、文字そのものの下書きは禁止されています。

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201512検定掲示文01タテ枠

まず、直定規で両端から2.5cmのところにタテ線を引きます。

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201512検定掲示文02タイトル枠

次に、タイトル部の割り付けをします。上端から3cmのところにヨコ線を引き、その下3cmにまた1本、さらにその下1.5cmのところに1本引きます。

写真のように、直定規に大きな三角定規をあててスライドさせていくと作業が早く楽です。

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201512検定掲示文03本文枠

タイトル部の下に、3cm間隔でヨコ線を引いていきます。この3cm幅の中に掲示文の本文を書いていくことになります。課題に合わせて5行分の割り付けをしました。

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次に、用紙の下の方を見てください。

201512検定掲示文05採点欄

実際の問題用紙は右下のこのあたりに採点欄があります。

201512検定掲示文04デッドライン

採点欄の上1cmの位置に、これより下に書いてはならないというデッドラインを引くようにしています。コピー用紙で練習の際は下端から5cmのところに引いておけば、だいたい近い位置になります。

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201512検定掲示文06項目欄

次に、「日時」「場所」などの項目を書き入れる幅を決めます。この課題ではすべて2文字なので、5cmにしておきました。「集合場所」のように文字数の多いものがある場合は、それに合わせてこの幅を大きくします。

左から5cmのところにタテ線を1本、さらに1cmあけて右にもう1本引きます。

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いちばん上のタイトルと、いちばん下の主催者名のみ、文字をバランスよく配置するために1文字ずつの割り付けをしています。

201512検定掲示文07タイトル割り付け漢字部分

この課題のタイトルは前の6文字がカタカナ(「バドミントン」)、最後の2文字が漢字(「大会」)です。漢字は少し幅が要るので、後ろにそれ用の割り付けをまずしてから――、

201512検定掲示文08タイトル割り付けカタカナ漢字部分

次に、漢字2文字の前のスペースを6等分してカタカナ部分の割り付けをしました。漢字より幅をやや狭くしています。

これはフリーハンドの線で十分です。文字はそれぞれ大きさや幅が違いますから、長さを測って均等に線を引いても、そのとおりにはどうせ書けません。

手書き文字は活字と違って、同じ大きさのマスに機械的に入れ込んでいっても全体として自然な仕上がりにはなりません。割り付け線は大事な目安ですが、しかしこだわりすぎない方がいいでしょう。字ごとに自然な大きさで書いていくことが大事だと思います。

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201512検定掲示文10タイトルを書く

こんな感じになりました。うまくないな(苦笑)。だいぶ久し振りの作業なので、勘弁してください(^_^;

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201512検定掲示文11本文を書いてゆく

割り付け線を目安に本文を書いていきます。3cmの行の中に、2cmくらいの高さの字を書いていく感じです。

201512検定掲示文12本文を書き終わる

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下部は、採点欄の上1cmくらいのところにデッドラインを引いておいただけでした。

201512検定掲示文09タイトル下部の割り付けはあとで

本文と下のデッドラインの間のこのスペースに主催者名と、この課題では「申し込みは」という文言が入ります。

文字を自然な大きさで書いていった結果、割り付けどおりに本文が書けず、少し下にずれこんでくることもあります。その場合に備えて、ここの割り付けは本文をすべて書き終わってからしています。

ここは「何cmあけて書く」というようには決めず、全体のバランスをみて感覚で書くようにしています。

201512検定掲示文13下部の割り付け

このくらいの位置で書くか、というところに線を引いています。

タイトルと主催者名のみ、1文字ずつ割り付けるようにしています。

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201512検定掲示文14主催者名

デッドラインまで1cmほどのところで収めました。

「み」や「園」がヘタクソ(-_-)

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201512検定掲示文15全体

こんな感じになりました。あんまりいい出来じゃないな(^_^;

あとは鉛筆の線を丁寧に消して出来上がりです。

油性マーカーは乾きが早いですが、書いた直後に上から消しゴムで強くこすると紙を汚してしまうことがあるので注意します。

また、薄い紙なので、あまり強くこすると、よれたり破れたりしかねません。消しゴムかけは焦らず慎重にやりましょう。

漫画を描く人たちは、トントンと叩くように下描き線を消していきますよね。私もあれを真似ています。字をなるべくよけて、割り付け線だけ軽く叩いていく感じです。

それから、消しゴムのカスを手で払って会場の床に落としたりしないようにしたいですね。私は下敷き用の紙にカスを落としてたたみ込み、そのまま持ち帰って処分していました。

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なお、本文の行数は一定ではありません。

今回の例は本文5行でしたが、私が3級を受けたときは6行だったように記憶しています。その場合は、本文用の行の高さを少し詰めたり、あるいは主催者名を書くスペースを少し小さくしたりして必要な行数を確保します。

割り付け方を数字でガチガチに決めても、課題の構成は一様ではないので、すべてに完全には対応しきれません。数字にこだわりすぎは禁物です。最後はやはり、自分の感覚、美意識を頼りにしたいですね。

紙面に顔を近づけて一気呵成に書いている人を見ますが、よいやり方とは思えません。1行書いては顔を紙面から遠ざけて全体を眺めてバランスをチェックする、くらいの余裕がほしいところです。

『硬筆書写検定3級合格のポイント』には、いろいろなパターンの練習問題が掲載されています。数種類をじっくり練習しておけば自信がついてくると思います。

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3級は忙しい!

2級からは試験時間が90分あるのですが、3級は60分しかありません。

掲示文は最後にやる人が多いと思います。私もそうでしたが、3級受験前の練習では、作業にかなり慣れても7~8分はどうしてもかかっていました。

そのため、余裕を少しみて試験終了10分前までにはほかのすべての問題に解答しおえるか、未解答の部分があったとしても切り上げることにして、残り時間をときどきチェックしながら解答していきました。

3級はほんとに忙しかったー(^^; 2級は90分あるので時間的にはぜんぜん余裕でした。

3級受験の皆さん、くれぐれも時間配分に気をつけてくださいね。

次の検定試験まで1か月ほどになりましたね。受験される皆さん、

がんばって!

それではまた~(^^)/