かな半紙の課題は初段から四段まで『高野切第三種』の臨書が続きます。10月号は歌番号987を学びました。
左:『高野切第三種』法帖 右:形臨
上の画像は大きさを調整しています。実際には120%の大きさで臨書し、提出しています。実際の比率は下のようになります。
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後日、「古筆を学ぶ」の方で読みの勉強もする予定です。
「きょうの自運」はお休みします。
それではまた(^^)/
『書蒼』8月号のかな半紙課題(歌番号984)をよんでおきます。
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左:『高野切第三種』法帖 右:形臨(稽古中のもの)
8月号はうっかりして競書提出分をスキャンし忘れてしまい、形臨は稽古途中のものを掲載しています。
今回は新出の仮名はありません。当ブログで一緒に変体仮名を学んでこられた方なら通読は問題ないと思います。
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よみひとしら須
あれ尓介利 あ者れいくよの やと那れや
須みけむひとの 於とつれ毛世ぬ
↓
よみひとしらす
あれにけり あはれいくよの やとなれや
すみけむひとの おとつれもせぬ
語釈
あれにけり 荒れ+に(完了)+けり(詠嘆) 「荒れてしまったなあ」
いくよのやとなれや 幾代の宿なれや 「幾代を経た住処なのだろう」
すみけむひと 住み+けむ(過去推量)+人 「(昔)住んでいたであろう人」
訳
作者不詳
荒れてしまったことだなあ。ああ、いったい幾代を経た住処なのだろう。かつて住んでいただろう人の訪れることもない。
既習の変体仮名は通算51字で前回と変わりません(^^)
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きょうの自運
※無窮の遠(おち)
硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。
『星の界(よ)』
作詞:杉谷代水 作曲:チャールズ・クロザット・コンヴァース
(原曲)『Erie(エリー)』
(2)
雲なきみ空に 横とう光
嗚呼洋々たる 銀河の流れ
仰ぎて眺むる 万里のあなた
いざ棹させよや 窮理の船に
それではまた(^^)/
岡田崇花先生がお手本を書かれている『百人一首練習帳』で行書・連綿を学んでいます。
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二首ともセーラーのデスクペン(旧製品)で書きました。
9. 小野小町(おののこまち)
花のいろは うつりにけりな いたづらに
我身(わがみ)よにふる ながめせしまに
左:お手本 右:形臨
ポイント
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10. 蝉丸(せみまる)
これやこの 行(ゆく)も帰るも 別れては
しるもしらぬも 相坂(あふさか)の関
左:お手本 右:形臨
ポイント
※連綿では中心線がずれていく場合がありますが、その場合でも文字列がななめに傾くことはありません。
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きょうの自運(幸田文『季節のかたみ』の続きです)
硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。
それではまた(^^)/
『書蒼』ペン習字の中1課題を自習しています。
硬筆書写検定のヨコ書き問題対策として、この課題での稽古が役立ちます。実際の試験より文字数は少ないですが、この3行課題をしっかり書き込んでヨコ書きに慣れていけば、文字数が増えても対応できる力が身につくはずです。
今回も「シグノ&リバティ」の合体版(^^)で書いています。ゲルインクの0.38mm、シャープな線が書けてにじみも出ず、外観もちょっと高級感があって、書いていて気持ちがいいです。次回の書写検定でも、ヨコ書き課題ではこれを使うつもりです。
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上:お手本 下:形臨
次に、お手本は見ず、課題文を活字にしたものを見て書く稽古です。お手本のイメージは意識せずに書くので「背臨」とはいえませんが、形臨の稽古をしたあとなので完全な自運ともいえず、「背臨的自運」という感じです(^_^;
硬筆書写検定はすべて自運で解答することになりますので、こういう稽古が必須になると思います。
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きょうの自運
硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。
『里の秋』 作詞:斎藤信夫 作曲:海沼実
(2)
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き 夜鴨の渡る夜は
ああ 父さんの あの笑顔
栗の実 食べては 思い出す
(3)
さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ 父さんよ 御無事でと
今夜も 母さんと 祈ります
――戦後まもなく、復員兵や引揚者、そしてその家族を励ますためのNHKラジオ放送で流すために作られた歌だそうです。安否の知れぬ父の復員を待つ母子の心情を想うと目頭が熱くなってきます。
それではまた(^^)/
明日が『書蒼』10月号の競書提出締切日です。今回はまとまった稽古時間はまったく取れず、スキマ時間にコツコツと練習しました。どの課題も満足できない出来でしたが、いつもどおり、締切二日前の昨日、投函しました。
というわけで、きょうから書道生活はまた新しい月に入りました(^^)
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筆ペンの課題です。
左:お手本 右:形臨(競書提出済)
セーラーの「ふで和み 本造り(玄)」で書いています。
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しばらく前に――
来月から当分の間、週2~3回の更新ということに
などと書きながら、このところ週1回ほどしか更新できずにいます(汗)どうも年内はこんな感じになりそうです。「書道史」やら「真草千字文」やらの企画もなかなか進んでいきませんが、どうぞ長い目で見ていただきますようm(_ _)m
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きょうの自運(幸田文『季節のかたみ』の続きです)
硬筆書写検定の解答用紙(コピー)に書いています。
それではまた(^^)/